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いかっと小話
こんにちは。
オンラインショップスタッフの原です。
今期、CONFECTがお勧めするチェック柄の生地【イカット(Ikat)】
イカットとは部分的に染め分けた糸で織った織物の総称で、かすったような模様が特徴。
日本では絣(カスリ)という名前で広く知れ渡っています。
今作はその技術を用いて製作したチェック生地です。
特集ページ(Mood for Mexicana)でもあるように
目を惹く色合いに
擦れた表情。
7分袖ほどの長さでカフスレスにした仕様は羽織のそれに近しく。
夏場に着て過ごす想像も容易かと思います。
それこそショートパンツに合わせ、
アムンゼンパンツに合わせ、
リネンインレーパンツに合わせ、
軽快さや とろっとしたパンツとは是非とも合わせていただきたいところです。
イカットチェック 7分袖シャツ (Brick , Khaki) ¥23,100 (税込) / CONFECT
さて、イカットというワードはあまり耳にしないのではと思います。
無類の洋服好きの方とかでないと、知る機会は少ないでしょう。
現在、日本の絣はもちろん、各国で昔からイカット製法の生地は多数存在しますが、
その起源は不確かで、有力候補として古代インドが発祥と言われております。
参照:アジャンタ石窟の壁画 Wikipedia
インドのマハラーシュートラ州北部アンジャルタ石窟寺院の壁画にイカットらしき腰布を召した人が複数描かれており、この壁画が5世紀中期~6世紀頃に彫られ、世界的にみてイカットの最古の記録とのこと。
日本では6世紀末頃、聖徳太子が用いていた古裂(江戸時代以前に海外から渡ってきた織物や染物の総称)がイカットだったのではと、推測されています。
しかし、日本で織られるようになったのは14世紀頃、琉球で織る技術が伝播され、そこから久留米絣、備後絣など地域の特色が反映された絣が広まりました。
”イカット=ikat”という生地の名称は世界共通語ですが、
名前の故来はインドネシア語の「mengikat(結ぶ、縛る)」からきております。
一説によるとインドのイカット作りを学びに来た海外の訪問者が作業の説明で話されていたmengikatをikatだけ聞き取り、それを名称と勘違いして知れ渡ったというのがあります。
ちなみに現在のインドネシアでは「tenun ikat(織りイカット)」という名称で通じるとのことです。
本日はいつもと異なり、生地の歴史を少し紐解いてみました。
調べてみると興味深い内容も多々ございまして、また不定期でこういったブログもやっていこうかと思います。
次回もお付き合いいただけたら幸いです。
またのご利用、心よりお待ちしております。
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