バランスが良い?
こんにちは、古賀です。
主張のある服。
良い意味で言えばそれさえ着用していれば様になるような物。
逆にネガティブに言ってしまえば合わせにくい物。
一般的なアイテムと比較し尖った部分があるものはこの両側面を持ち合わせていることが多い。
だからこそ人はシンプルなものやバランスが予め取られたものに惹かれる。
ある種購買において置きに行っているとも捉える事の出来る行動を取りがちかと思います。
勿論僕も。
ただ統率の取れているものばかり集めてもつまらない。
個性の幅も狭まり自己表現のパターンも減少する。
お洒落をするにおいての楽しみを自ら消そうとしているともとれる。
”ある程度主張のあるものを集めろ”
っていう話ではなく一見僕たちと馴染みの無い物に対して肩の力を抜いてそっと飛び込んでみる。
視覚だけでは判断しきれない物ばっかりです。
身に纏う事で新たな発見や可能性を限りなく見出すことができる。
”僕でもチャレンジできそう”
そう思わせてくれるブランドは意外と静かに僕たちの挑戦を待ってくれています。
Botanical Dyed Shirt (D・BLUE) ¥37,400(税込) / semoh
シンプル?
思わず首を傾げてしまうようなブランドのsemoh。
ただこの疑問は決してネガティブな意味合いでは無く自分自身のまだ開かれてない扉を開けるようなそんな気持ち。
他のブランドでは中々見る事の出来ない素材使いやパターン。
目が肥えてしまった方でも思わず唸ってしまうアイテムの数々は洋服という枠組みを超えた芸術そのもの。
刻々と進む時間に慣れた僕たちを呼び起こすような魅力的なアイテムばかりです。
そんなsemohから今回入荷したのは継続的に展開しているキュプラシャツ。
今回のテーマはジュニパーです。
本題に移る前にまずは簡単におさらいを。
一般的には使用する事の無い素材をふんだんに用いたこちら。
ジャケットの裏地で用いたりもするキュプラとレーヨンを用い織りあげる事で独特なトロみと光沢感溢れる上品な印象を纏った1枚になっています。
以前のブログでもう少し細かくご紹介しているのでそちらも是非。
この写真を見ただけでもう普通のシャツとは違う事が明確に分かると思います。
流れるような生地のドレープ加減と美しい艶を持った佇まい。
写真でこれなんです。
実際に肉眼で見て頂くとsemohの掲げる洋服の世界観を十二分にご理解いただけるかと。
そして色の入り方が美しいのもこちらの大きな特徴です。
植物や時には食べ物など様々な物から抽出した染料で染め上げる事で独特な風合いを形成しつつ、生地の節々に表れるムラを感じて頂けるものに。
そんな重要な過程に選ばれたのは僕自身名前も分からないような植物でした。
(Wikipediaより引用)
葡萄のような見た目をしたこちら。
名前はジュニパー。
僕たちの日常生活に馴染みがあまりなく、実際見たような記憶もありませんが分かる方には分かるそうです。
調理師の方とかは特に…
それもそのはずジュニパーは西洋料理において香辛料として使われることも多いみたいで、
ヨーロッパでは一般的とされるみたいです。
実際ご来店いただいた海外にお住いのお客様もご存じだったので納得がいきました。
透き通ったような綺麗なブルー。
ただ色は明るすぎず大人な雰囲気が感じられる暗めなお色に。
動きのある素材と相まって1枚で着用した時の見え方がとても素晴らしいものとなっています。
良い意味でバランスが取れていない。
自分自身のお気に入りのパンツをも脇役に追いやるような圧倒的存在感は僕たちのスタイリングの引き出しを更に広げてくれます。
ウール中綿キルティングオーバーベスト (C・GREY) ¥28,600(税込) / CONFECT
Botanical Dyed Shirt (D・BLUE) ¥37,400(税込) / semoh
コットンシルクネップサージライトボンバージャケット (M・GREY) ¥33,000(税込) / CONFECT
Botanical Dyed Shirt (D・BLUE) ¥37,400(税込) / semoh
ただ圧倒的に主役とは言っても他アイテムとの調和も図れる。
全くの異素材と組み合わせても印象を損なわない。
むしろ同素材じゃ成し得ない特別な印象を僕たちに与えてくれる。
こう聞くと一番バランスが取れているんじゃないか。
今回言いたいのはまさにそれ。
見た目だけでは判断のつかないアイテムの美しさや意外な一面は僕たちに”発見”という幸せをもたらしてくれる。
世間一般的なバランスとは少々異なるが、世に溢れたモノばかり手に取っていてもその幸福感は次第に薄れていく。
年齢を重ねると時間経過が特に早く感じる。
これは自分自身が新しく経験する母数が減少していることから生じるらしい。
いわゆる慣れってやつ。
洋服でも同じで、ある程度色んなアイテムを着用していくと傾向が理解できてくる時がある。
あー、このタイプね。とかがまさにそう。
目が少し肥えたばかりに洋服に抱く気持ちをも薄くしてしまうのは少し悲しい。
だから時にはバランスが取れてないものでそこの気持ちを満たすのが良いのだと思います。
その行動が洋服にとって1番バランスが良い。
いつ、何時、どのアイテムを見ても僕たちの心を魅了してくれるブランドはそう多くはありません。
時間の経過が著しく早くなった僕にとってこの上ない幸せです。
PS
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