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TENDER Co. / Purussian Blue & …
こんにちは。
KITTE丸の内店スタッフの原です。
はじめにKITTEより【全館休館のお知らせ】です。
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JPタワーの年1回の法令点検実施に伴い
KITTEは、6月30日(日)全館休館いたします。
※東京中央郵便局、ゆうちょ銀行本店(ATM)も含む
当日の東京中央郵便局・ゆうちょ銀行本店に関する詳細は、
日本郵便webサイトをご覧ください。
http://map.japanpost.jp/pc/syousai.php?id=300101615000
あらかじめご了承くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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紅葉に続いて東京駅でカメラを構える人が多くなるのが梅雨の時期。
厳密には雨があがった時ですね。
一眼レフを持った方々がこぞって水溜り前に座り込み写真を撮ってました。
私も紛れて携帯で撮ってしまいました。
風が無ければ本当に鏡のように美しく映るんですよね。
でも実際の鏡でも、100%像を正確に映しだすことはできないとのこと。
(確か80%くらいと聞いた記憶があります。)
ただ、映る姿というのは少しぼやけている方が、
フォトジェニック。
アンニュイ。
(インスタ)映え。
なんて言葉がはまり、素敵な一枚になるのかもしれません。
自分はそんな写真が撮れる様、解像度の高いカメラがついた携帯に変えたいです。
さて、本題です。
本日は、数日前にもシャツとジャケットをご紹介したこちらのブランドを…。
【 TENDER Co. 】
イギリスの蒸気機関車時代のワークウェアなどから着想し洋服や小物、食器類に至るまでその要素を反映させている英国ブランド。蒸気機関車の石炭などを積むテンダー (トラック)、その素材には十二分に鍛えられた頑丈な鉄が用いられます。TENDER Co.はテンダーという丈夫で強い頑丈性を製造から着用に至る物作りの中でその要素を落とし込んでいます。
デザイナー : William Krol 氏はEVISUジーンズのヨーロッパライン、ユーロ エビスジーンズ(EURO EVISU)にてデザイナーを務め、その後イギリスのサヴィル・ロウ(Savile Row)でテーラーリングの技術を学び、岡山県児島でデニム生産を習得。パターンはデザイナーのWilliam氏が引き、縫製はイギリス、染色はフランスとイギリスで行われています。
今回は色にフューチャーして紹介していきます。
LS Raglan Wallaby Shirt ( Prussian Blue ) 48,000 yen + Tax / TENDER Co.
デザインは前回ご紹介したWallaby Shirtと同様の型。
生地は英国サマセット州にある街 トーントン で伝統的に織られてきた11オンスの " コットントーントン "
本来はウール生地ですが、TENDER Co.はコットンで再現したオリジナルファブリックになります。
染料は鉄塩から派生して生まれた「プルシアンブルー(紺青)」というもの。
ムラ感といいますか、個人的には「発色の良い濁り」とTENDER Co. らしい独特な色味をしています。
プルシアンブルーの歴史はお遡る事1704年、ベルリンの化学者ヨハン・ヤコブ・ディースバッハにより偶然発見された顔料系のものになります。
後にヴィンセント・ヴァン・ゴッホの作品「星月夜」など有名画家の作品を彩る青色です。
製法方法としては草木の灰とウシの血液からと中々生々しいですが、そこから美しい紺青が生まれるとは想像できません。
( 葛飾北斎作「富嶽三十六景」 ※Wikipediaより )
1830年頃、英国より日本にもプルシアンブルーが輸入されました。
当時、大量輸入による値段下落をきっかけに流行となった紺青の絵具を 浮世絵師 葛飾北斎の「富嶽三十六景」の他、歌川広重らが使用することとなりました。
近年、ワールドカップなどで聞く「ジャパンブルー」も実は、ドイツ ベルリンで発見された「プルシアンブルー」なのかもしれませんね。
と少し脱線してしまいました。
( ハイデルベルクの街並み ※Wikipediaより )
1842年プルシアンブルーをネガに通し、太陽光に晒すことで写真のように定着するサイアノタイプ〈 別名 : 青写真、日光写真 〉が誕生しました。
鉄塩の化学反応を利用した写真・複写技法で、写真の通り光の明暗が青色の濃淡として写しだされるところが特徴です。
機械図面や建築図面などの設計図の作成に用いられる他、当時は写真と比べ生産性の効率の良さからポストカードの印刷方法としても採用されておりました。
約300年以上の歴史をもつ「プルシアンブルー」それは技術発展や美術的観点など様々な方面で名を馳せた特別な色です。
歴史的背景に色濃く残したプルシアンブルー × TENDER Co.
間違いない組み合わせですね。
「生地」「色」「構造」など洋服に携わる文献を読み解き、国や産業の歴史からインスピレーションを膨らませ反映させる。
TENDER Co. の探究心と突き詰めて生まれる唯一無二の逸品に我々スタッフも心を奪われております。
「夏らしい爽やかさ」
だけでは片付けられず、
生地の重厚さ、皺、陰影。
濃淡差から生じる奥深い色味。
一癖以上のディテール。
写真ではシンプルに見えますが、実物は「着こなして見ろ!」と言わんばかりの個性的な洋服です。
日本のブランドでは見られない世界観を身をもって感じて楽しんで頂きたいです。
そしてしれっと…
パンツも 19SSのTENDER Co. ですね。
Side Clinch Oxford Trousers ( Indigo Blue ) 48,000 yen + Tax / TENDER Co.
ややテーパードした太めのシルエット。
スクエア型のポケットがフロントとバックにそれぞれ2つずつあります。
生地はWallaby Shirtでも展開されている" コットントーントン "を使用。
経糸、横糸ともにIndigo糸を用いて織られた生地になります。
洗いをかけた生地であるため、ほぼ縮みは無く柔らかな生地感です。
ウエストはベルトループを廃しサイドシンチが付いております。10cm程度の調節が可能です。
簡易的ながらウエストのホールド力は非常に高いです。
そして、パンツとシャツ共に色違いもご用意しております。
Side Clinch Oxford Trousers ( Kinari ) 39,000 yen + Tax / TENDER Co.
LS Raglan Wallaby Shirt ( Check ) 46,000 yen + Tax / TENDER Co.
各サイズ1点での入荷になっております。
すでにサイズが欠けもございますので、お越しの際は一度当店にお問い合わせして頂く事ををお勧め致します。
ジャジャ馬を懐柔し信頼を築いて乗りこなすように、始めはスタイリングに苦戦するも、何度もトライして癖や魅力に気付き、着こなすことが出来たときは特別な1着なっているかと思います。
実物では120%の魅力と迫力がございますので、写真、虚像で判断せず、やはり洋服は目で見て決めていただきたく思います。
是非、TENDER Coが表現する世界観に浸ってみて下さい。
また詳しくは店頭で直接ご紹介させてください。
ご来店ほど、お待ちしております。
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